マンションのベランダには鳩が寄ってきます。特に北側のベランダ廊下階段には人の行き来が少ないので鳩が寄ってきます。寄ってくるだけならよいのですが、糞害が発生し、見た目だけではなく、病気の原因にもなります。この鳩の糞害を防ぐための対策は各戸でやっても効果が期待できません。管理組合が中心となってマンション全体で鳩対策を実施する必要があります

対策にはいくつかあるのですが、まずは管理組合を通じて鳩の糞害について区分所有者に周知し、その被害を拡大しないように協力を求めました。さすがに餌付けする人はいなかったのですが、廊下や階段に鳩がいても追い払わず、そのまま通り過ぎる人が多かったのです。

そのため、追い払うように協力を要請し、ともかく見れば行動するようにお願いしました。子供はベランダに鳩がいると、水鉄砲で追い払うのを面白がってやっていました。鳩対策は初めが肝心で、初期の内に追い払い、巣を作らせない事が一番安くて効果のある方法です。

鳩は建物の周縁部に来て偵察をするので、特に建物の両側の部屋の住居者に重点的にベランダに注意をするようにお願いしました。建物の中央部の部屋には鳩の糞害は見られず、住居者もあまり関心はありませんでした。

対策としてはまずは鳩を見たら追っ払うのが一番簡単です。鳩は巣を作り、卵を産み、子を育てようとするのですから、人がいるところには巣は作りません。問題となるのは人が住んでいない住居の扱いです。これは管理組合を通じて所有者に連絡し、ベランダの掃除をお願いすることになります。

鳩が巣を作ると鳩の糞害により外観が悪くなり資産価値が下がるので、所有者も割合協力的です。巣産卵期は4~6月頃が中心なのでこの時期に清掃をお願いして、巣ができないように努めました。

鳩はベランダに置いてあるエアコンの室外機の裏に巣を作ることが多く、また、使わないプランターや、不用品をベランダに出しておくと、その隙間に巣を作ろうとします。注意を払っていないと小枝などを運び込み、巣を作ろうとします。特に4~6月頃は注意を払い、清掃して巣を作らせないことが必要です。

何度か巣を撤去すればその鳩は帰ってきません。これも各戸で行うのではなく、マンションで一斉に行うと、その年は帰ってきませんでした。これも管理組合から情報を流し、一斉に行う事が重要なようです。

次に廊下や階段などの共有部分の清掃を徹底し、鳩の糞が残らないようにしました。糞があると、鳩は安心して戻ってくるようです。

次に鳩の忌避剤をベランダの手すりにぶら下げ、ともかくマンションに来ないように試みました。鳩は建物の縁の所から偵察をするようで、これもマンションの両側の中高層の階の住戸に管理組合から配布し、ベランダの手すりにぶら下げて貰いました。効果は2~3か月という事だったので、複数個配布し、春からぶら下げました。効果のほどはハッキリとはしないのですが、鳩は寄り付かなくなりました。

もう一つの対策はベランダの外壁に鳩が留まれないようにすることでした。ベランダの外壁は胸の高さで、その上に手すりが通っている構造で、そこに鳩が留まり様子を窺うようだったので、手すりの支柱にテグスを張り、留まれないようにするのも効果がありました。鳩がそこで引っかかり、バタバタとしているのが聞こえ、そこには留まらなくなりました。鳩は張られたテグスが見えず、テグスに引っ掛かり慌てるようです。テグスもあまり太いモノではなく、細くて見えにくいほうが有効なようです。

その他、検討したものを挙げてみると、ベランダ全体覆うネットの設置大きな目玉のバルーンCDのぶら下げ剣山の設置を検討しました。ネットの設置は効果がありそうだったのですが、やはり、美観に問題があるとして却下されました。又、設置にもかなりの金額が必要で、経年劣化の問題もあり、鳩対策が上手くいかず、どうしても設置しなければならないとなるまで待とうと言う事になりました。周りの建物にもネットを張っているところはなく、鳩の被害がそれ程ひどくない地域だったのかもしれません。

大きな目玉のバルーンのベランダに吊るすという提案があったのですが、効き目がないという意見が大勢を占め却下されました。効き目について明確な証拠は無いようです。

CDについては鳩対策より、CDからの反射光が他の建物の居住者や通行者、運転手に被害をもたらすという意見があり、却下されました。鳩対策になるのかどうかの判定については未知数でした。

剣山の設置も鳩が留まるところが、ベランダの手すりだったので、設置することは難しく、却下されました。

こうして振り返ってみると、ベランダを物置代わりにせず、掃除を行い鳩を寄り付かせない事が、一番安価で、確実な方法です。鳩対策にはマンション全体で意識を持ち、各人が鳩を追い払うという行動を取り、建物の資産価値を守るという意識が対策として必要です。